5 所収論文

(1)高坂正尭・吉田和男(編著)『ゼミナール冷戦後の政治経済』PHP研究所、1995年2月 

担当:第1章「冷戦後の国際政治(内(4)と(5)」 
担当部分:59-70頁、全235頁

国連の機構や機能を説明し、平和維持活動の理念と実態を述べた。冷戦後の新たな安全保障概念の模索として、集団的安全保障の欠点を理論的に指摘しながら、協力的安全保 障の概念やその萌芽などを論じた。 

共著者:
高坂正尭、吉田和男、伊藤正一、伊藤俊秀、今岡日出紀、大矢吉之、奥村文男、慶野義雄、近藤重克、竹内俊隆、中西寛



(2)「交渉は『科学』か『技巧』か‐現場の交渉担当者の視点から‐」木村汎(編著)
『国際交渉学』所収、勁草書房、1998年2月25日、23-43頁、全406頁

交渉は「サイエンス」か「アート」かの論争に関し、基本は「科学」であるが、二次的に「技巧」といえる部分もあると論じている。図を活用しながら、「交渉可能領域」や 「妥結可能領域」の概念を導入し、座標を活用しながら、「基準点」「向き」「角度」を鍵概念として交渉を類型化した上で、分析している。

共著者:
木村汎、竹内俊隆、小野芳彦、土山實男、田所昌幸、津守滋、平井友義、横手慎二、袴田茂樹、伊東孝之、鈴木薫、高橋和夫、高木誠一郎、秋野豊、青山周、吉川洋 子、上垣外憲一、戸部良一、佐藤英夫



(3)「包括的核実験禁止条約の交渉経緯と三つの争点」、東泰介(編著)『貝田守先生定年退官記念論文集』所収、大阪外国語大学国際関係講座、平成10年3月31日、115-132 頁、全289頁

包括的核実験禁止条約の交渉経緯を、交渉が本格化した契機や理由に言及しながら概観した。そして、最終局面で特に大きな争点となった「基本義務」「発効要件」と「 検証措置」に焦点を当て、各国の提案や主張を検討しながら、なぜ何が問題となったか分析している。

共著者:
巣山靖司、東泰介、松浦寛、野村茂治、竹内俊隆、葛城政明、中嶋啓雄、阿部直子、由喜門真治、早田由美子、角岡賢一、山田到史子、森藤一史 



(4)「ABM開発競争と陸軍・海軍-V-2から1959年の国防再編法まで」大阪外国語大学国際関係講座『国際社会への多元的アプローチ1』、大阪外国語大学国際関係講座、2001年 3月、217-238頁(全305頁) 

米国における最初のABM論争に焦点を当てて、なぜ米国が戦略防衛(ABM)に関心を持つようになったか振り返った後、激しく繰り広げられた軍内部(陸軍と空軍)の縄張り争 いが政策決定や実際の開発計画にどのような影響を及ぼしたかを検討している。 

共著者:
巣山靖司、岡野内正、南野泰義、岡田新、東泰介、松浦寛、野村茂治、竹内俊隆、葛城政明、中嶋啓雄、長田真里、森藤一史



 (5)「安全保障政策のデザイン-わが国の核関連政策と核疑惑論-」足立幸男・森脇俊雅(編著
『公共政策学』ミネルヴァ書房、2003年5月15日、79-93頁、全389頁

わが国の核関連政策を概観した後、一部で根強いわが国の核武装疑惑論を検証した。憲法も含めて国民の意図は変わるので、現存する「核アレルギー」や法的拘束は将来的な 保証とならないとの(疑惑論と同じ)前提に基づき、技術的可能性や地政学的条件またPuの保存量を考えると、疑惑の根拠はないわけではない。しかし、国土の縦深性のなさ に伴う核武装の費用対効果、リードタイムの重要性、他諸国との原子力協定による原子力利用への制約など実質的に不変の要因から、疑惑の払拭はできないが、核武装は困難 であると結論している。

共著者:
森脇俊雅、ディビット・イーストン、足立幸男、福井秀樹、後藤田輝雄、山崎茂雄、竹内俊隆、山川雄巳、依田博、橋本信之、村上芳夫、岡本哲和、窪田好男、韓冬 雪、オフェル・フェルドマン、梅津實、伊藤光利、建林正彦、辻中豊、藪野祐三、バーナード・グロフマン、佐野亘、大矢吉之、麻野雅子、石田徹、石橋章市郎



 (6)「核抑止論が内包する矛盾とその解決策の模索-先制不使用と確率的威嚇を条件に-」 大阪外国語大学国際関係講座(講座主任竹内俊隆)(編)『国際関係論の多元的研 究-東泰介教授退官記念論文集-』2004年1月21日、大阪外国語大学国際関係講座、309-328頁、全407+18頁、(ISBN:4-9901464-0-9) 

核抑止論では、(懲罰的)抑止の信憑性を上げるためには、報復の信憑性を上げなければいけない。そのためには、報復の実行可能性を上げなければいけないが、上げれば上 げるほど戦争が発生する可能性が増し、戦争発生の可能性を低減するという抑止の本来の目的に反してしまう。この矛盾を解決するために、まず抑止の「効果」を数量的に表 現できるよう「機能量」という確率を考慮に入れた概念を導入した。展開形にしたチキンゲームを活用し、完備情報であるとの条件の下ではあるが、先制不使用と確率的な( 混合戦略的)威嚇が同時に成立する場合に限って、戦争につながらない非戦の選択が、両者にとって合理的な選択となることを説明(論証)した。

共著者:
泰介、貝田守、巣山靖司、山田到史子、中西優美子、山根達郎、Takeshi MATSUDA、松浦寛、野村茂治、竹内俊隆、葛城政明、Isao MIYAOKA、中島啓雄、長田真里、 森藤一史



(7) 松田武(編著)『現代アメリカの外交―歴史的展開と地域との諸関係』
ミネルヴァ書房、2005年5月25日、 

担当:第二章第二節「新現実主義(ネオリアリズム)と新自由主義(ネオリベラリズム)」48-56頁、コラム「行政府(国務省、文化交流庁、国防総省、国家安全保障 会議、通商代表部、中央情報局)」..88-97頁、第六章「ロシア・東欧」135-147頁、全290頁 それぞれの担当部分を、分かりやすく説明し、紹介している。「ロシア・東欧」に関しては、第二次大戦後の歴史的展開を追いながら、核兵器を含む軍事的対立に力点をおいて 冷戦を解説している。

 共著者:
松田武、中島啓雄、小林隆夫、高橋章、竹内俊隆、佐々木豊、上原良子、和泉淳、伊藤裕子、杉田米行、山田康博、大津留(北川)智恵子、宮岡勲、藤重仁子、村山 裕三、David Willis



(8)「『ボーダーレス』社会の誕生か-国境の壁と国民国家-」細谷昌志(編)『異文化コミュニケーションを学ぶ人のために』

第III部「異文化接触の現在」第2章、世界思想 社、2006年3月、208~225頁、全285頁 地球規模の相互依存の進展に伴い、「ボーダーレス」が強調されるようになっている。市場経済などのよる地球化・統合化の圧力と民族意識やエスニックグループへの帰属意 識による地域化・分権化の動きが、内外から現状の国境を揺るがしている。しかし、国民国家型の世界観を持っている限り、国境は厳然として物理的に存在するばかりでなく 、私たちの「心」の中にも存在する点を強調した。 

共著者:
細谷昌志、杉本孝司、山崎直樹、山根聡、林田雅至、真嶋潤子、岩井康雄、橋場弦、米井力也、堤一昭、阿河雄二郎、森栗茂一、竹内俊隆、古川祐、郡史郎、奥西峻 介



(9)「投票力指数からみた国連安保理改革案の比較・検討―わが国の投票力を中心に」、吉田和男・井堀利宏・瀬島誠(編著)『地球秩序のシミュレーション分析』第14章、 日本評論社、2009年3月、243-263頁、全306頁

国連安保理の有力改革案(A案、B案、G-4案、AU案、コンセンサス連合案)を、投票力指数(ボルジャー指数)を用いて分析した。ボルジャー指数とは順列と組み合わせを使用 し、投票ゲームの範疇にはいる概念であるが、ある国がその投票をたとえば賛成から反対ないし棄権に変更したときに、当該の決議案が採択から不採択になれば、当該国はピ ボットと呼ばれて投票力があるとみなす。各有力案のいろいろな状況に合わせて、わが国が得る投票力を算出した。P5の投票力が大幅に減少しないこと、その他多数の国の投 票力が増加する(少なくともほとんど減少しない)ことを条件に検討すると、新規に拒否権を付与する案はすべて否定された。わが国の投票力からすると、B案の準常任理事国 案が妥当な線ではないかとの結論に達した。 

共著者:吉田和男・瀬島誠・藤本茂、井堀利宏、鈴木基史、島義博、八槇博史、斎藤宗香・山口裕、秋山英三、江頭進、橋本敬・上原安浩、遊喜一洋、山本和也、中川真太郎 ・瀬島誠・藤本茂、石黒馨、竹内俊隆、島義博・吉田和男、瀬島誠



(10)「中国軍の現状と日米同盟への見方―海軍および第二砲兵隊を中心に」田中仁・三好真子(編著)
『共進化する現代中国研究―地域研究の新たなプラットフォーム』第4章 、大阪大学出版会、2012年3月、90頁―115頁、全364頁 (研究ノート(10)に加筆・改変)
中国は国連安保理の常任理事国、またNPTで核保有を降任された核兵器国である点を押さえたうえで、PLAの法的立場とその機構をまずは説明した。その後、シーパワーとして の中国を担保する海軍力の展開、核戦力の評価と最小限抑止戦略に関するじゃっかの疑問などを論じ、最後に日米同盟に対する見方が大きく変遷し、一貫していない点を指摘 した。

共著者:
(序章)田中仁、(第1章)江沛(根岸智代訳)、(第2章)西村成雄、(第3章)許衛東、(第4章)竹内俊隆、(第5章)三好恵真子、(第6章)周太平(田中剛訳) 、(第7章)許育銘(永野佑子訳)、(第8章)木村自、(第9章)宮原暁、(第10章)丸田孝志、(第11章)田中仁、(第12章)青野繁治、(第13章)日野みどり、(第14章) 山田康博、(終章)三好恵真子

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